あべかなこカンポパリ国立高等音楽院・指揮科首席合格のニュースが新聞各紙にとりあげられました。


産経新聞(2002.9.23)


毎日新聞夕刊(2002.8.2)

読売新聞夕刊(2002.7.6)

パリ国立高等音楽院・指揮科について

あべかなこカンポのパリだより



産経新聞(2002.9.23)に掲載されました。


毎日新聞夕刊(2002.8.2)に掲載されました。

<記事内容>
『Pick Up ひと・本』

 パリ在住の音楽家、阿部加奈子さん(29)がパリ国立高等音楽院指揮科に日本人としても女性としても初めて合格し、クラシック音楽ファンの話題になっている。阿部さんは大阪市阿倍野区出身で、東京芸大作曲科に在学時、同音楽院に留学して作曲や楽曲分析などを研究。97年、芸大卒業と同時に、留学中に知り合ったフランスの新進作曲家のレジス・カンポさんと結婚。以来パリに在住し、同音楽院で研究を重ねてきた。90年にはカンポさんが作曲でローマ大賞を獲得し、ローマに留学したのに同行してドビュッシーが使っていたピアノを弾くなど修行を積んだ。パリ音楽院では今年7月から伴奏科の助手として正式に採用された。この間、日本でもコンサートを開くなど豊かな感性、深い楽曲分析などが注目されている。
 阿部さんは「作曲は夫がはるかに優秀で私は彼の曲を世界中で指揮して演奏するのが夢。またドビュッシーら、フランスの優れた作曲家のオーケストラ曲を日本で演奏したい」と語っている。(滝沢岩雄)

↓2001.7.8のファーストリサイタル(大阪フェニックスホール)。隣は夫のレジス・カンポ。彼の作品をピアノで初演、自作の歌曲は母・阿部和子が初演した。


読売新聞夕刊に掲載されました。(2002.7.6)

<記事内容>
フランス人作曲家と結婚しパリに住む大阪市阿倍野区出身の阿部加奈子カンポさん(29)が、最難関のパリ国立高等音楽院指揮科に首席で合格した。幼いころから母親の和子さん(52)が主宰する帝塚山少年少女合唱団で活躍。近年も歌による国際交流を続ける和子さんを支えてきたが、「母らと共に海外で得た音楽を通して心が一つになる感動に後押しされ、望みがかなえられました」と語る。
 ここの指揮科入試は楽曲分析などとくに理論重視で知られ、日本人としても女性としても初の合格者。東京芸術大学在学中から同音楽院伴奏科などに留学し器楽科入試伴奏者を務めるなど教授陣の信頼も得ていた。「初めてということは今後もそれだけハンディキャップを背負う訳ですが、私の外見を忘れさせるくらい音楽能力、指揮技術を高めていきたい」と意欲的だ。

<管理人のコメント>
2002年3月にあべぷらん主催の「ピースインラブ〜生きるってすばらしい〜」コンサートに出演のため夫で作曲家のレジス・カンポと共に帰国していたあべかなこカンポが、「日本人で、しかも女性として初めて」の快挙を成し遂げました。このことは彼女にとっては今までの努力が報われ与えられた、新たなスタートではありますが、私たち日本人や女性にとって大きな勇気と夢と希望でもあります。外国人に対して排他的な風潮も露骨に存在するフランス・パリへ単身乗り込み、生活のための仕事をしながら学び続け、ついに信念を見事結実させた彼女の精神力は並大抵ではないものでしょう。しかし私たちも、まだまだ努力出来る余地があるのではないか、「自分はここまでだ」と結論付けて逃げてはいないか、そう自分に問い直す勇気を与えてもらった今回のニュースでした。これからきっとまだ様々な壁や葛藤が待ち受けていることでしょう。でも是非頑張ってほしいとあべぷらん一同、心から応援しています。(山下みなこ)



パリ国立高等音楽院 指揮科について
(情報提供:あべかなこカンポ 2002.6.9)

パリ国立高等音楽院
誕生1929年。フランスでもっとも伝統があり、水準も高いとされる音楽学校です。(最近Villette地区に移転。)輝かしいフレンチ・エコールを築き、その地位は不動といわれている。

(注:フランスの公的な音楽教育機関は「コンセルヴァトワール(音楽院)」という名称が使われており、各レヴェルごとに多数の学校があります。レヴェルは様々で、パリの国立高等音楽院のような「グラン・ゼコール」と呼ばれる高等専門学校などは、しばしば一般の大学よりも高く評価されています。・・・卒業時に国公立は1等賞、2等賞、合格、不合格の判定がなされ、授業料は年間で約10万円。)
参考資料:シャントクレールホームページ http://www.chanteclair.co.jp/StudyAbroad/FAQJp.htm

<歴代教授>
ヴァンサン・タンディ(作曲家)
アンリ・ラボー(作曲家)
フィリップ・ゴーベール(作曲家)
シャルル・ミュンシュ(ボストン響・パリ管首席指揮者)

2002年秋よりはZsolt Nagy(ハンガリー人指揮者)が教授


<入学試験>
[予選]
6週間前に発表された課題曲を指揮。(2002年度課題:ストラヴィンスキー「オクテット」より)
筆記試験:聴音(3声、和声)
録音を聴いて曲名、作曲者、使用されている楽器を述べる
間違い探し・・・実際の演奏と楽譜を照らし合わせて間違いを見つける
オーケストレーション、楽器法についての質問
楽曲分析
和声(ソプラノ課題)

[本選]
モーツァルト交響曲第38番第1楽章(15分間で自分好みのリハーサルをする)
ベートーヴェン交響曲第1番第1楽章(リハーサルなしで通し演奏)

<卒業試験>
審査員の前で2ヶ月前に発表された課題曲のリハーサルをし、その後通して演奏。
公開:伴奏指揮(課題曲の発表は2ヶ月前)
受験者自らが選択した10〜15分の曲を演奏

<授業内容>

3〜4年
週に20時間教授のもとでグループ指導を受け、その後月に数日の割合でパリ国立高等音楽院オーケストラを指揮。
1〜2ヶ月に1回の割合でコンサートを行う。
指揮本科に加えて、副科として楽曲分析、作曲書法、オーケストレーション、ピアノ、外国語のクラスが必修。
また、助手としてプロのオーケストラのリハーサルをする機会も与えられる。

<卒業者>
パスカル・ロフェ(元アンサンブル・アンテルコンタンポラン指揮者)
パスカル・ヴェロ(日本)
ステファン・ドゥネーブ(ショルティの助手を経て、現在は30才の若手)
フランソワ・グザヴィエ・ロット(コリン・デイヴィスの助手。若手)

<現在の主なフランスのオーケストラと指揮者>

パリ管弦楽団 エッシェンバッハ(ドイツ人)
フランス国立管弦楽団 シャルル・デュトワ(スイス人)←現在は離任?
フランス国営放送交響楽団 チョン・ミュンフン(韓国人)
イル・ド・フランス国立管弦楽団 ジャック・メルシエ(フランス人)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン ジョナサン・ノット(イギリス人)
リヨン国立管弦楽団 エマニュエル・グリヴィヌ(フランス人)
リヨン国立歌劇場管弦楽団 ディヴィッド・ロバートソン(アメリカ人)
パリ国立歌劇場管弦楽団 ジェームズ・コンロン(アメリカ人)
ラムルー管弦楽団 佐渡 裕(日本人)