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阿部和子とともに歌の旅
"The Tour of songs with Kazuko ABE" in GERMANY

2008 5/27〜6/3

ドイツ周遊
歌とふれあいの旅8日間
「阿部和子とともに歌の旅」についての詳細はこちら



昨日帰ってまいりました。帰宅早々溜まった仕事の整理に追われ、
今日やっと旅の報告ができます。まことに素晴らしい旅でした。

5月27日朝、関空から、89歳になられる早川さんを筆頭に20名元気に出発。
ルフトハンザ航空でフランクフルトまでの間、超満席。
隣の日本人青年としゃべりながら映画も2本観た。
青年はデュッセルドルフでの印刷機械の国際見本市に出張するところ。
いろいろ語り合って心和む。「商売を含めすべての始まりは感動から」という
彼の言葉にうなずく。「阿部さんに会えたことも感動」と言い残してさよならを。
ひと月滞在し帰国したらメールをくれることになっている。

来る度に広くなるフランクフルト空港で、いっぱい歩いてベルリン行きに乗り換え。
これまた満席。すぐに隣の中国人女性ワンニンさんと親しくなる。英会話の練習になった。
北京生まれの彼女はベルリンの中国企業の優秀な秘書らしい。ボスと一緒に乗っていた。
四川大地震のお見舞いを言うと、即座に日本からの救援ありがとう、と返ってきた
降りるとき、私と同行の日本の皆さんからもお見舞いを言うと、
日本の皆さんにここで会えて嬉しかったと、振り返り振り返り去っていった。
彼女もメールをくれることになっている。

ベルリンは、見るもの聞くもの、歴史の重みと斬新な先取り文化が混在する不思議な
感じの都市だった。「壁」の東西を行き来しながら、戦争の罪深さを痛感。
ベルリンフィルの拠点ホールやブランデンブルグ門、ペルガモン美術館、ポツダム
など実際に見て感慨ひとしお。うっそうとした深い森が、市内のそこかしこに在るの
に感動。一面の焼け野原だっただろうに、よくここまで復興したものだ。

2日目の夜にパリから加奈子が到着。
いっぱいしゃべろうねと言いつつ二人ともバタンQ。
加奈子は私の顔を久しぶりに見てどっと疲れがあふれ出し、
ケルンまでずっと調子が悪かったが、私は母親の役をさせてもらえて幸せ。
ベルリンとポツダムで旬のホワイトアスパラガスをたっぷり味わい、これまた最高に
ご満悦。

ドレスデンのホテルは聖母教会のすぐ横。
エルベ河畔の世界遺産の町の真っ只中を散歩する至福のひととき。
美術館のようにゴージャスな歌劇場の内部も見学。
その横の美術館はラファエロ、ルーベンス、レンブラント等素晴らしい名画ばかり。
マイセンでは小さな美しい町を散策し、喫茶店のおじさんに手作りクッキーを
もらった。マイセン焼きの工房見学は面白かったが、高くて買えませんでした。

ライプチヒはバッハ、メンデルスゾーン、ゲーテゆかりの文化の薫り高き町。
バッハの足跡が至る所に。メンデルスゾーンハウスでちょっとしたハプニング。
彼が2年間住んで亡くなった居宅跡記念館に小ホールがあったので、
ふと「ここで練習できたらなあ」と私がつぶやくと、
ガイドさんが責任者の許可を取ってきた。
そんなつもりはなかったので誰も楽譜を持ってきていないが、
いきなり加奈子がメンデルスゾーンのピアノ曲「紡ぎ歌」を弾き始める。
好きなので暗譜してたらしい。外国人観光客も何人か入ってきて鑑賞。
「歌の翼に」をみんなで歌う。
その後翌日の交流で歌う「ずいずいずっころばし」「ふるさと」「さくら」
「野ばら」などを歌うと大拍手。
たいへんよい交流の練習が実地にできて、みな感動。
涙をぬぐう人も居た。
加奈子はメンデルスゾーンが好きなので胸が一杯の様子だった。

夜は聖トーマス教会でモテットを聴きミサに参加。素晴らしい演奏だった。
加奈子とクラシック通の坂口さん二人は、その続きにゲバントハウス交響楽団を聴きに行き、夜遅く帰ってきて興奮していた。たいへん勉強になったようだ。
ライプチヒの町は古いが、掘り起こすのを避けたためか、青色の巨大な水道管が町中あちこちにうねうねと張り巡らされていて、異様な感じだった。電柱は地下埋設なのに・・・。

ライプチヒからドイツ新幹線に乗ってフランクフルト駅まで列車の旅。綺麗な車内でプレッツェル食べ食べ楽しい団欒中、そのハプニングはやってきた。フランクフルト手前で突然の嵐のため架線が切れて不通となっており、次の駅で別の列車に乗り換えることに。トランクをふうふう言って下ろし、またふうふう言って乗せた次の列車はコンパートメントの普通車。みなばらばらに座り、何人かは近くのドイツ人と楽譜を見せて会話を。歌あればこその交流だ。結局予定のライン川下りは中止となり、バスで河畔を走ってもらう。ローレライ岩のあたりでは当然ながら「ローレライ」大合唱。途中、美しいリューデスハイムの町で「つぐみ横丁」など散策。
ハプニングがあるとかえって皆の気持ちがひとつになり、友情が深まるものだ。

バート・ノイエンアールは温泉の出るおとぎの国のような綺麗な町。今回最高のホテルだった。いよいよ明日は本番。ホテルの前にある本格カジノにも行かず、明日に備える。ケルンから明日の主催者ベルンフェフト夫妻が打ち合わせに来られた。

翌日はケルンの大聖堂。日曜ミサをやっていて奥には入れなかったが、逆に雰囲気は味わえた。みなお土産を買いに歩いたりした後、昼は中華料理。ケルン放送交響楽団でファゴットを吹いたり指揮したりしている、京都出身の水間さんが、加奈子に面会に来られて一緒に昼食を。日本公演の時には必ず聴きに行きますと約束し、名残を惜しんでお別れした後、いよいよ交流会場のホテルへ。

総勢300人のドイツのコーラスグループ。すべてベルンフェフト夫妻が指導する団体だ。市長と合唱連盟の代表も列席。圧倒的大多数のドイツ人に、日本チームははじめ小さくなっていたが、だんだんと本領を発揮し、最後のパーティーでは各自適当にコミュニケーションをしていたようだ。
ドイツの合唱団は私たちを喜ばせようとシューベルト「菩提樹」やメンデルスゾーン「緑の森よ」など日本人が知ってる曲を演奏、終わりには「さくら」や「ふるさと」も日本語で!私たちはお返しにウェルナー「野ばら」やモーツァルト「五月の歌」をドイツ語で!
「歌声は国境を越える」と心から実感したひとときだった。

ベルンフェフト夫妻の3人の子どもたちと二人の孫も参加。中でも息子のタカシさんはかなりの腕前のバイオリニストで、CDをプレゼントしてもらった加奈子は帰宅後聴いて驚いていた。おまけに伴奏者はレジスの知り合いだった。きっとこれからタカシさんや加奈子夫婦が手を結んで、よい音楽を次代に残してくれることだろう。未来への展望まで感じられるこの度の交流、成果はいつにもまして大きい。

参加の皆さんとお世話役の中村さんに深い感謝を!
また次の旅であなたとご一緒できますように・・・。